
バカの壁 養老 孟司(著)
【引用始まり】 ---
我々人間は、自分の脳に入ることしか理解できない。学問が最終的に突き当たる壁は自分の脳である。著者は、この状態を指して「バカの壁」と表現する。知りたくないことは自主的に情報を遮断し、耳を貸さないというのも「バカの壁」の一種。その延長線上には民族間の戦争やテロがあるという。
現代人はいつの間にか、自分の周りに様々な「壁」を作ってしまった。例えば、情報は日々刻々変化し続け、それを受け止める人間は変化しないという思い込みや、個性や独創性を礼賛する風潮などはその典型例で、実態とは「あべこべ」だという。
「バカの壁」は思考停止を招く。安易に「わかる」「絶対の真実がある」と思い込んでは、強固な「壁」の中に住むことになると戒めている。
【引用終わり】 ---
冒頭に「話せばわかる」は大嘘、とある。
話してもわからない人がいる。話してもわからないこともある。
【脳の中の係数】によって説明される。
脳内の一次方程式、それは
【引用始まり】 ---
y(出力)=a(情報の重み)x(入力情報)
【引用終わり】 ---
a(情報の重み) は、人によって大小いろいろであって、それが係数であるから、
同量の
x(入力情報) をかけたとしても
y(出力) は違って当たり前。
ゼロにいくらかけてもゼロ。
感情の係数も同じ。
そうか。わかる!
「なんでこんなことで、そこまで?」と思う過剰反応。
「なんで、こんなことがわからないの?」と感じるすれ違い。
「え。その程度?」とがっかりする肩透かし。
係数が違うと考えれば、自分にとっての相手の意外な反応はあって当然。
話し合って分かり合おうたって、無理なものは無理かも。
係数がゼロなら、どうがんばっても無理やん。
それでも「わかろう」とする努力や「わかりたい」と願う気持ちは
相手に対する思いによって違ってくるんだろうね。
以下、メモ。
自分が知りたくないことについては自主的に情報を遮断してしまっている。
ここに壁が存在する。
「わかっている」という怖さ。
「常識」=「コモンセンス」というのは「物を知っている」つまり知識がある、ということではなく当たり前のことをさす。
ところがその前提となる常識、当たり前のことについてのスタンスがずれているのに、
自分達は知っていると思ってしまうのが、そもそもの間違い。